ツイッターで『水道 民営化』で検索すると出るわ出るわ、デマと陰謀論がザックザク。その中に懐かしい松山市の水道民営化デマも混じってました。
またこのデマ復活してるんですね。
これもう定期的に潰していかなきゃダメなんですかねぇ( ´Д`)=3
発信源はここだと思いますが。。。
実際に水道民営化した(フランスのヴェオリア社)松山市はどうなったのか?

 松山市上水道料金

料金表(月額)従量料金
メーター口径13ミリメートル・20ミリメートルの場合(月額)用途

段階使用水量( 1㎥につき )

平成 23〜25年   26年   27年   28年 度
一般用
第1段( 1〜 10㎥ )     15円   20円   30円   35円
第2段( 10〜 20㎥ )   100円  115円  135円  155円
第3段( 20〜 30㎥ )   105円  145円  185円  230円
第4段( 30〜 50㎥ )   110円  150円  200円  255円
第5段( 50〜100㎥ )  115円  155円  205円  260円
第6段( 100〜500㎥ ) 115円  160円  210円  265円
第7段( 500㎥ 〜   )  115円  165円  215円  270円

公衆浴場用
第1段( 1〜 10㎥ )   35円   35円   35円   35円
第2段( 10㎥ 〜   )  90円   90円   90円   90円

松山市の水道料金が二倍以上になってるじゃねーかということで、話題になっているわけなんですけど・・・
私、松山市に10年住んでいましたが、水道料金が値上がりする(した)なんて話聞いたことがありません。
(今は松山在住じゃないけど)

 

これの28年度の価格、全国の自治体の平均額と照らし合わせてみてもそんなに高いわけではありません。
(松山市は水瓶となる石手川ダムが度々干上がるので、節水対策として料金設定がすこし高め)

要するに、23〜25年の料金が異様に安いだけなんですよね。

というか、デマ撒き散らしている人は水道料金の全国平均ぐらい調べろよと。

 

それはさておき、23~25年の水道料金はなぜ安いのか?

 

そもそもこの料金表は久谷地区(地元の人しか分からんかもしれんが)など、上水道が整備されてない簡易水道の地区を上水道に組み入れた際に、いきなり正規の松山市の水道料金に合わせると大変なので、松山市は一定の移行期間を設けて、じょじょに正規の水道料金へと引き上げていく措置を採ったというだけの話です。

簡易水道って田舎者にしか分からないかもしれませんが、地区や個人が山や川から水を引いて水を利用する方法で、ウチの実家がまだそれやってます。超が付くほどの田舎ですからね。よく、子供の頃貯水タンクの掃除とかやらされやってました。(一度ハリガネムシが湧いたことがあった・・・蛇口からニューっとハリガネムシが出て来る様は恐怖でしたw)

基本的に水道料金はタダです。うちの実家は払っていないはず。

『松山 久谷』でググってみてください。山のど真ん中なので。上水道が無くてもおかしくないです。

 

で、タダで水を使っていた人に上水道を整備したから、松山市の上水道料金に合わせろと言われても酷な話ですよね。
だから段階を踏んで・・・と、松山市は良心的な措置をとったわけなんですけど、この措置がまさか反民営化のプロバガンダに利用されようとは、松山市も夢にも思ってなかったことでしょうね。

 

そもそもの話、松山市の件は水道事業の民営化ではありません。

水道局の一部の業務、この場合は浄水場の保守業務を民間に委託しただけに過ぎません。

民営化なんて完全なデマです。

 

競争入札の結果、ヴェオリアを選んだってだけの話なんですよね。もし上記ブログに書かれてある事が本当で、水道料金が2.5倍になったのであれば、契約を切ればいいだけの話。

外資に乗っ取られた? は? バカじゃないの? ってな感じです。

 

またそもそもの話になるけど、浄水場の保守業務ごときでなんで水道料金が跳ね上がるんですかね? 普通に考えておかしいと思わないんですかね?

 

更に上記のブログですが、コメント欄で簡易水道からの移行だよと指摘されているにもかかわらず。外資は簡易水道のところからも料金を搾り取ろうとしているんだと、まったく聞く耳持たず。

というかねぇ。久谷行ってみたら分かると思うんだけど、民家ほとんどないからね! 山ん中だから。
そんなところから新たに徴収できる水道料金なんてたかが知れてるでしょう。

 

普通に考えればおかしいと思うはずなんですけど、自分が見たいものしか見ない人には話が通じないようです。

 

松山市もこの件についてはきっぱりと否定していますので、デマを拡散するのはもうやめにしましょう。

水道料金について誤った情報が流れていますのでご注意ください
http://www.city.matsuyama.ehime.jp/kurashi/kurashi/josuido/info/ryoukin_oshirase.html

 

あと、水道の民営化でよく目にするのが、フランスのパリが水道事業を再公営化した件。
パリの水道料金が民営化で85年→09年の間で260%以上料金が上がったってやつですね。

これも調べてみましたが、

「パリ市の水道『再公営化』は、水道料金の急上昇が背景」
http://globe.asahi.com/feature/090525/side/05.html

 

タイトルで誤解を招きそうなんだけど、水道料金急上昇の背景には、

80年代の高インフレ(年10%以上のインフレ)を抑えるため、市が公共料金の抑制を行っていた。

その状態で

85年に水道民間委託 → インフレが落ち着いたので水道料金を適正価格に戻す

という事が主な原因っぽい。

 

それに、公的機関がインフラの整備更新を怠っていたため(料金抑制していた影響もあるので)、そのインフラの更新費用を民間企業が水道料金に上乗せした背景もある。

 

公営に戻した背景は、
市長が民間企業に懐疑的であったので(別の市で汚職事件があったから)、契約が切れるタイミングで公営に戻した。(インフラの更新も完了したので)

別に必要に迫られて戻したというわけではないですね。現にパリ近郊の144市町村でつくる水道事業組合は民間委託を継続しているとのこと。

あと、ついでにいうと、85年→09年の間で約70%のインフレが進行しているので、そんなに無茶苦茶な値上がりという感じはしません。
デフレが長期間続いていた日本人の感覚ではちょっと違和感ありますけどね。

というわけで、これを民営化の失敗と言うにはちょっとどうなのかなと思います。

 

ちなみに再公営化後、8%料金が下がったカラクリは。
ヴェオリアとスエズがインフラ投資を理由に市長に対して水道料金の値上げを要求。市長がそれを許可する。ヴェオリアとスエズがインフラ投資する。次の契約更新が来た時、市長がヴェオリアとスエズを切る。

 

で、値上げ分を元に戻した・・・んだと思われ。

というか、インフラ投資、更新を民間企業にやらせるだけやらせて、用が済んだらポイするなんて・・・市長、ちょっとそれは酷なんじゃないかなぁと思わなくもない(^_^;)

というか、そもそも水道料金の決定権は市にあったわけですよね。
別に民間企業が勝手に水道料金を引き上げていたわけではないのです。

 

民間企業に水道が乗っ取られる・・・なんて心配は無用だと思います。

 

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