アベノミクス検証シリーズの続きです。
このシリーズでは水間氏のブログのこの記事
「超拡散宜しく【安倍晋三信者が隠す不都合な真実「動かぬ証拠」】」
の内容を一つ一つ検証していきます。
今回のテーマは「大企業の役員報酬が1.8倍に増えた」です、
同カテゴリの過去記事はこちら↓
役員報酬は増えたのか?
水間氏のブログの中にその出典らしきものが記載されているのですが・・・
いや、ごめん。申し訳ないけどこの表を見ても、記事を読んでも、どこをどう取って
「アベノミクスで大企業の役員報酬が1.8倍に増えた」
としているのか良く分かりません・・・
記事の中で具体的な数字が出ているのはこの順位10名だけみたいですし、確かに増えていといえば増えているんですが
法人企業統計の役員報酬を見てみると・・・
こういう時は生データを見ればいいんですよね。
というわけで、e-statにある法人企業統計の役員報酬(役員給与+役員賞与)の推移を見てみましたが。
あれ・・・役員報酬増えてない。
もしかして役員報酬って別統計なのかな?って思って財務省の法人企業統計の記入要項を確認してみたら・・・
役員給与に役員報酬入ってますよね・・・。
まあ、この理由は至極単純でありました。次のグラフを見れば一目瞭然ですね。
役員の人数減ってました\(^o^)/
そりゃ、役員報酬減りますわ。
従業員の給与は増えているか?
役員報酬は全体としては減っていることが分かりましたが、気になるのが従業員の給与(人件費)です。
役員を除く人件費の推移をグラフにすると以下のとおりです。
2021年のコロナの影響により、減ってしまっていますが、2013年から2020年にかけて従業員の給与(人件費)は増加していると思います。
結局はこれもルサンチマン煽っているだけ
前回の記事の「富裕層上位40人の金融資産が1.9倍になった?」もそうなんですけど、今回もルサンチマン(妬みや嫉妬)を煽っているだけですね。
そりゃ確かに日本のトップ企業の役員さんの報酬は増えているのかもしれませんが、日本全体で見れば
- 役員の人数が減少
- 役員報酬の総額は減少
しているわけで・・・
一方で我々一般従業員の給与総額は増加しています。(コロナの影響で減っていますが)
なんというか、全体の数字を見ると、全く印象が変わってきますね。
前の記事でも書きましたが、上ばかり見ても仕方がないんですよね。
その一部の役員、富豪だって決して何もリスクや努力を取らずに富を手にしているわけではないんですし。
あと、役員ってそんな楽な立場じゃないですよ。
もっと自分の所得を上げたいのなら、他人に文句を言ったり、他人を妬んだりするんじゃなくて、自分のスキルを磨いていくのが最も近道だと思う。
私もね、平日はもちろんですが休日も欠かさずPythonいじってスキル向上に励んでますよ。
まとめ
まとめ
- 役員報酬が増えたのは確かかもしれないが、一部のトップの人達のみ
- 役員報酬の総額は大きく減っている
- 一方で従業員の給与は増加している
- 結局一部の役員報酬に目を向けさせてルサンチマンを煽っているだけ