経済 貿易・TPP 農政

TPPの効果じわり 反対する理由が見つからないですね

アンガス牛うまいよね

最近スーパーの精肉コーナーで「アンガス牛」よく見かけますよね。
買ってみましたが結構うまい。安いのに。

そんなに脂っこくないのも私的にポイント高いです。(脂っこいと胸焼けします。もうトシなんで・・・)

まあ、和牛に比べたら味は落ちるのかもしれませんが(本格的な和牛というものを食べたことがないので比較できず・・)、サーロインステーキなんかが庶民にも手軽に買えるようになったのは良いことですよね。

ま、その牛肉が安く買えるようになったのはTPPおかげであるわけで。
さんざん反対運動なんかがありましたけどね・・・。(今もTPPに反対している人、アンガス牛食ってないよね? ・・・まあ、別に食ってもいいんだけどさ)

牛肉2割下げ、消費者・輸出企業追い風 TPP発効1年
https://www.sankei.com/economy/news/191226/ecn1912260025-n1.html
『1年前のTPPの発効で、輸出入にかかる関税が下がり、消費者や輸出企業には追い風となっている。
 大手小売りはTPP発効を機に関税引き下げ分を含めた値下げに踏み切り、消費の喚起を狙う。スーパー大手「イオン」などを運営するイオンリテールによると、同社がオーストラリアの直営農場から調達する牛肉のプライベートブランド(PB)「タスマニアビーフ」は、TPP発効前に比べ2割程度、価格を引き下げた。例えばサーロインステーキ用は100グラム当たり598円(税抜き)から480円となり、「売り上げは好調」という。(後略)』 2019.12.26 産経新聞

まあ、これはアンガス牛じゃなくてイオンのタスマニアビーフの記事ですが

2割も安くなればさすがに売れますよねぇ。
関税の引き下げは消費者の味方なんです。

関税は消費税と一緒

関税は以前、構造的には消費税と同じと説明いたしました。

まあ要するに、関税の負担者は我々消費者なわけです。
とくに、低所得の方ほど収入の多くを食品に割くわけですから、関税の負担は低所得者ほど重くなります。

つまり、関税の引き下げは庶民の味方です。

だから、なぜこんなにTPPに反対する人がいるのか、私には良く分かりません。・・・マゾなんでしょうかね?

高関税の影響についての詳細はこちらのレポートを参照ください。

農産物の高関税政策が消費者に及ぼす影響
https://www.jri.co.jp/MediaLibrary/file/report/jrireview/pdf/7601.pdf

 

後で別にエントリーしようかなと思いますが、日本はこれまでの関税を中心とした価格維持型の農業補助制度から、EUが主にやっている財政支援型にシフトするべきでしょうね。

価格維持だと競争原理が働かなくなるので、日本の農業は弱体化の一途をたどります。

財政支援型にしても、所得保障ではなく、出荷量や売上に応じて支援するタイプのものが望ましい。(EUでやってるやつ)

これだと農家が生産性を改善することに対してインセンティブが働きますし、価格も安くなって消費者に恩恵になるばかりか、食料自給率も上向くでしょうね。

関税で農家を守れば日本の農業を守れるわけではないんです。

 

日本からの牛肉輸出は増加傾向

まあ、実際関税は引き下げられたんですけど、日本の畜産農家がそれで打撃を受けっぱなし・・・というわけでもなく、日本の牛肉輸出は増えています。

牛肉輸出263億円に 11月時点で政府目標超え 施設整備が奏功
https://www.agrinews.co.jp/p49611.html
『 日本から海外への牛肉の輸出額が11月までで263億円となり、政府目標を突破したことが分かった。和牛を中心とした高品質な日本産牛肉への注目度が高まる中、関係者らが連携した販促活動や、輸出向けの施設整備などが奏功した。2020年には東京五輪・パラリンピックも控え、海外へアピールするチャンスが広がる。産地からは期待の声が上がっている。

 財務省の貿易統計によると、2019年1~11月の牛肉の輸出額は、前年同期比22%増の263億円。政府が13年に掲げた品目別戦略の年間目標250億円を13億円上回った。数量は、同24%増の3842トン。アジアや欧米などを中心に輸出が伸び、全体の輸出額は過去最高となった。(後略)』2019年12月29日 日本農業新聞

牛肉の輸出はここ7年で5倍にも増えているそうです。(でもまだ絶対量は少ないですが)

これも昨年のTPPに向けて、政府、畜産農家が牛肉の輸出体制を整えてきた成果が現れたものだと思います。TPPがなかったらここまで本腰入れて改革をすすめる・・・なんてことはなかったでしょう。
(以前は鹿児島からしか出荷できず、鹿児島まで輸送する間に牛の体重が激減・・・みたいなお粗末な状況だったらしい)

JAも危機感を与えればちゃんと動くんですよね。
関税で(消費者の犠牲の上で)ぬくぬくと保護されている状態では無理だったかもしれません。

そしてさらに、今回の日米貿易協定において、

日本からアメリカへの牛肉輸出低関税枠65,005トンを確保できました。

これまでの低関税枠は200トンで、それ以上は26.4%の高関税がかかっておりましたから実に300倍以上の拡大です。(ただし複数国枠ですが)

(低関税 = 1キロあたり約5円ほど ※年によって変わる)

つまり、アメリカへの牛肉輸出関税はほぼ無関税になったも同然と言えます。
これはアメリカへの和牛輸出拡大待ったなしですな。

牛肉(豚肉)の関税について、詳しくはこちらのエントリーをどうぞ

関税は無い方がいい

ぶっちゃけ関税は無いほうがいいです。
今回のTPP、日米貿易協定では、日本の消費者は安くてうまい牛肉が手軽に食べれるようになりましたし、アメリカの方は和牛を安く手に入れる事ができるようになりました。

まさにお互いにWin-Win。
関税は輸入する側も、輸出する側にも不利益を与えるだけになりますので、百害あって・・・とまでは言いませんが、一般的に無い方が良いです。

まあ、こんなことを言うと
関税自主権ガーみたいなことを言っている人が必ず出てくると思いますが・・・

関税自主権が無いというものは、相手国が勝手に関税を決定してしまうことができるという状況を指すものであって、今回のようにお互いの国が協調しあって関税を引き下げることとは全く状況が異なりますのでね。

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