起きるはずのないハイパーインフレを恐れてデフレを継続し、日本経済を崩壊させるとか・・・

もう本末転倒というかアホですよね。

 

日本の財政、大丈夫?
政府の健全化目標、達成困難

http://www.nikkei.com/article/DGKKZO13701170W7A300C1EAC000/

 

ちょっと長いし、会員専用の記事(無料登録で見えるけど)ですので引用はせずに要約だけ

  • このままでは2020年の基礎的財政収支の黒字化の目標達成は難しい。
  • 赤字を減らすには、歳出を減らすか、増税するか、もっと経済成長率を高めて税収を増やすか、3通りの方法しかない。
  • 16年度の円高で景気がしぼみ、税収が落ちているのできびしい。
  • シムズ理論で積極財政で景気を回復させた方が財政を健全化できるという意見もある。
  • でもそんなうまい話はない。財政規律が崩れ、インフレ率がコントロールできなくなるとハイパーインフレになる懸念がある。
  • ハイパーインフレになると国民の負担が増える為景気が悪化し、財政健全化は返って遠のく。
  • 『奇策』に頼らず、消費税増税などにより少しずつ国民が負担を分かち合い少しずつ借金を返していくことが重要。

 

なんかハイパーインフレになることが前提になって話が進んでます(-_-;)

どんな理論でも前提条件を好き勝手に設定してしまえば、崩すことも成立させることも自由自在ですw

日本だろうが、アメリカだろうがドイツだろうがどこだって破綻させることができますね。

こんなのは分析とは言いません。単なる自分の都合に合わせてストーリーを組み立てているだけに過ぎません。

というわけで、この人達がまず検証すべきは「日本においてハイパーインフレが発生する可能性がどれだけあるか?」じゃないでしょうか?

でも、この人達が言っているハイパーインフレは、ハイパーインフレの本来の定義である年13000%のインフレを指しているのではなくて、国民の性活が困窮してしまうくらいの悪性のインフレ、それくらいのレベルの事を言っているのだと思いますが、その程度のインフレも日本で引き起こすことは難しいと思います。

日本で記録が残っている中で最も高いインフレを記録したのが、終戦直後の1946年ですね。年間300%を超える強烈なものでした。(それでもハイパーインフレの水準には届きませんが)

当時の日本はなぜこの様な強烈なインフレに見舞われたのか。

それは当然ながら戦争により国土が焼け野原にされてしまい、国内の流通インフラとか生産インフラがズタズタにされたため、極度なモノ不足に陥ってしまったからです。

モノが不足すれば当然モノの値段が上がります。それで、極度なインフレになりました。

当時の鉱工業生産指数とインフレ率の推移を見てもその関係が分かると思います。

鉱工業生産指数=国内の生産能力なわけなのですが、それが戦争で一気に三分の一ほどに激減。それが原因でインフレ率が跳ね上がりました。

しかし、戦後の復興が進み、鉱工業生産指数が持ち直してくるとインフレ率が落ち着いてきています。

要するに・・・

その国の通貨の価値はその国の経済(モノやサービスの生産供給能力)で決まるということです。(それが全てではありませんが)

もし、日本でハイパーインフレを引き起こそうとするならば、国内の生産流通インフラを破壊しまくらなければならないと思います。もしくは日本人がいきなり浪費に目覚めて、物を消費しまくってモノ不足になるか・・・、それはそれで良いことだと思うんですがw

でも、この人達が言うように財政規律が崩れたらそうなるのでしょうかね?

販売店の経営者が「よし、財政規律が崩れたな。商品の売値を倍にしよう!」とかやって、モノが売れると思います?モノ不足が発生しているわけでもないのに?無理だと思います。

でも、円の信用が失われて円が暴落したら輸入物価が高騰してモノの値段を上げざるを得なくなるのでは?という指摘もあろうかと思いますが、そうなったら日本の輸出品が飛ぶように海外で売れるようになりますよね。極度の円安で毎日が半額セール・・・、そら売れまくりますわ。

そんなアンバランスな状況になるわけが無いですよね。日本の一人勝ちになってしまいます。

通貨の信用 = その国の経済力 とはそういうこと。極度な円安にもなりません。今も何か海外で経済不安が発生すると一斉に日本円が買われているじゃないですか。信用とはそういうことです。

また、ハイパーインフレではジンバブエの例が有名ですが、これはムガベ大統領が白人、外資企業を国内から追放したことに端を発します。

当時ジンバブエ国内の生産、流通システムを動かしていたのは白人であり、外資企業でした。

それを追い出してしまったのですから国内の物の生産供給は完全に麻痺してしまいました。だから、ジンバブエは極端なモノ不足になり、ハイパーインフレになったのです。

極端なジンバブエドル安になっても、日本みたいに海外に売るものがないので、ジンバブエドルの暴落に歯止めがかかりませんでした。これと同じことが日本で起こる?ありえないですね。

そもそもですが、昔ならいざ知らず今の日本の流通インフラってものすごく高い水準ですよね?

アマゾンで注文したら翌日には手元に商品が届く感じですので。(運送業者のリソース問題についてはこの場では置いておきます)

こんな全国どこでもネットを使えばすぐにモノを入手可能な、モノが溢れている世の中で、そんな簡単に悪性インフレになりますか?(自然なインフレは除きますよ)

また、そもそもの話ですが

東日本大震災により東北地方が壊滅的な被害を受けましたが、それでも日本はインフレになりませんでした。

日本でハイパーインフレ起こすことはどう考えても無理そうです。それこそ巨大な隕石でも落ちてこない限りは。

確かにハイパーインフレは発生してしまえばその影響力は大きくて、経済に壊滅的な打撃を与えてしまうものだと思います。でも、そのハイパーインフレが発生する確率がゼロの場合、それってリスクの評価としてはほぼリスク無しだと考えることができるのではないですか?

(これリスクマネジメントの考えですが)

そんなリスクなしと評価できるハイパーインフレを恐れて、必要なデフレ対策を怠り、結果として国民がデフレで苦しむことになってしまっては・・・、なんというか本末転倒、マヌケですね。

この人たち(記事で対談している人)はそんなマヌケで意味のない対談をするんだったら、何かアベノミクスに代わるデフレ対策の1つや2つくらい提示すればいいのにね。

さらにこの人達はシムズ理論を「奇策」とレッテル貼りしていますが、デフレで苦しんでいる日本がいきなり普通のインフレを飛び越えて真逆の経済状態であるハイパーインフレになるという考え自体が、荒唐無稽で滑稽であると言わざるを得ません。

なんで、デフレかハイパーインフレかの2択なんだろう。わけが分かりません。

「奇策」とか言って批判している人たちの方が常識がないのはどういうことなのか・・・

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