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大企業は税金を払っていないのか

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ジャーナリスト(新聞記者)の鮫島氏のTweetですが・・・

ソフトバンクは法人税を払っていない・・・ということですが、本当なのか? と思い。ソフトバンクグループの決算書を見てみました。
 
 
結果、約2366億円ほど法人税を収めていました
 
 
これは・・・よくある『大企業は法人税を収めていないデマ』の典型だと思います。
 
彼が言っているソフトバンクとは、ソフトバンクホールディングスという持株会社のことなのではないかと思います。
 
持株会社はそれ自体が事業をしているわけではなく、グループ企業の株式を保有し、グループ子会社の管理をしている会社です。
 
だから、役員しか在籍していません。(秘書とかも?)
 
決算時には親会社である持株会社が子会社から利益を株式の配当金として受け取りますが、この配当金は既に法人税を支払ったあとのお金なんです。
 
だからこの配当金には税金がかかりません。法人税は既に子会社が収めていますので、これに法人税をかけたら二重課税になってしまいます。
 
 
例えるならば・・・
 
お父さん(子会社)が働いて給料を受け取ります。
この給料からは既に所得税は引かれており、お父さんは家に帰ったあと、この給料をお母さん(親会社)に渡します。
 
つまり家庭間(グループ間)のお金の移動が発生した訳なんですが、この『大企業は法人税を払っていない』と言っている人たちは、この例えで言うと『お母さんが所得税を払っていないのはけしからん!』と言っているに等しいわけです。
 
ね? アホでしょ?
 
 
あと・・・ほとんどの人が中小企業の方が圧倒的に数が多いので、法人税の大半を中小企業が収めているというイメージを持っているのではないかと思います。
 
ですが、それは間違いなんですよね
資本金1億円以上の企業は全体の約0.7%しか存在しないわけなのですが、そのたった0.7%の大企業が法人税収全体の60%を負担しています。
 
0.7%が60%をですよ?
 
大企業は税金を収めていないとは一体何なのか・・・という話です。
 
更に言うと、資本金100億円以上の企業に至っては0.04%しか存在しないと言うのに、税収の約3分の1の32%分を負担しています。
 
大企業からもっと取れと言っている人はこの事を知っているのでしょうか?
 
それに企業が負担しているのは法人税だけではありません。社会保障費も負担しています。
 
つまり、今の社会は企業の・・・特に大企業の存在なくしては成り立たない構造になっていることを自覚するべきではないかと思います。
 
 
で、先程の鮫島氏がツイッターで引用していた記事ですが、その中でソフトバンクが会計上の損失を損金として計上し、税金を逃れていると書かれています。
 
確かにソフトバンクの昨年度の実効税率は14%ほどで、政府が公表している大企業の実効税率よりも低いです。
 
 
ですが、会計上の損失を損失として計上し税金を低く抑える。
それを10年間繰延して欠損金を計上することができるのは、別に大企業に限った話ではありません。
 
中小企業でもできます。
 
実際に欠損金を繰り越しておらず、利益を計上している(法人税を収めている)企業の割合としては、資本金1億円以上の大企業の方が多いです。

 1億円以下1億円以上
利益計上法人率37.07%74.04%
欠損法人率62.93%25.96%

と、1億円以下の企業は4割以下しか法人税を納めていないのにも関わらず、1億円以上の大企業は7割以上の企業が法人税を納めています。

中小企業はそれだけ欠損金が多く、会計上赤字になっている企業の割合が多いということですね。

だから、ソフトバンクだけが叩かれるというのも、なんか変な話だなと思うわけです。

まあ、大企業は日本の雇用の約30%を生み出し(下請け入れたらそれ以上かも)、日本の付加価値の約半分を創造しているわけでして・・・。

その日本の経済を支えている大企業から「もっと搾り取れ」とやって、海外に逃げられたりしちゃったら結局自分の首が締まる・・・ということになりかねないんですよね。

ま、こういう事なのかなと思います。

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