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実質賃金ガーもあれですけど、この配当金ガーの方も困ったものですね。
「労働分配率は景気が良くなると下がって当たり前!」と主張されている方へ
— 井上伸@雑誌KOKKO (@inoueshin0) 2019年1月15日
この20年で、大企業の配当金は5.7倍増、経常利益は3倍増、内部留保は2.4倍増ですが、賃金だけ減少。景気が20年間ずっと良かったので賃金の絶対額も下がって当たり前とでも言うつもりなのでしょうか? pic.twitter.com/eBTkG3jobm
この人、配当金と賃金を変化率で比較していますが・・・
- 配当金は総額
- 賃金は一人当たりの平均値
まったくベースが違うものの変化率を見ていったい何が分かるというのでしょう?
内部留保についてはもう突っ込むのも馬鹿らしくなってきますね。ストック(内部留保)とフロー(賃金)を比べる時点でまったく意味がないですし。
詳しくはこちら↓
というかなぜに賃金?
配当金と比較するなら、毎月勤労統計調査の名目賃金じゃなくて、配当金と同じ法人企業統計の『人件費』と比較するべきじゃないですか?
というわけなので、私が以下のようにグラフを作り直してみました。
変化率じゃなくて、同じ金額ベースで比較すればこんなもんです。
もともと配当金は4兆円程度と少なかったんですよ。
それが20兆円以上に増えたので、変化率は5倍。
人件費は200兆円近くありましたのでもともと巨額。
人件費も増えているのですが、増えたとしても変化率としては小さくなります。元が巨額なので。
こんな風に。
もう完全に詐欺ですねこれ。
この変化率のグラフを作った人は分かってやってるんだと思いますよ。これに騙されちゃっている人は哀れとしか言いようがありません。
それでも・・・
その人件費には役員報酬も含まれているじゃないか! 従業員が受け取る給与は増えてない!
とかなんとか・・・そんな指摘がありそうですが、この通りです。
2013年以降、役員が受けとる割合の方が小さくなっていっているんですよね。従業員の取り分は増えています。
あと、企業は投資もちゃんと増やしています。
実物投資も増加しておりますので、企業は従業員に還元していない、利益をため込んでいると言っている人は、一体何を見てそう思っているのでしょうか?
うーん。謎ですね~。
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