男性の貧困層が増加している?
ツイッターで以下のようなコメントを頂いたので民間給与実態統計調査にて、男性の給与の状況について調べてみました。
移民に賛成している極左の山本博一さん、相変わらず安倍マンセーお疲れ様です(笑) 年収100万円以下の男性貧困層は97.1万人と、1978年以降の過去40年間で最多になってるけど?一定の収入を得ないと結婚できない20~30代男性にとって、年収100万円程度では失業しているのと同じことですよね。 pic.twitter.com/MGfsD2Lt42
— kill_self_responsibility (@killselfrespon1) September 28, 2019
ま、確かに年収100万円以下の人の人数は増加傾向にあります。
○年収100万円以下の人数(男性、一年を通して勤務した人)
民主党政権 2012年 862千人
安倍政権 2018年 971千人
なので、だいたい10万人くらい増えてますね。ですが、この数字だけを見て、アベノミクスは男性の貧困層を増やした・・・と断言するのは早計です。
というのも、この間、男性の雇用者の総数も増えているからです。
○給与所得者総数(男性、一年を通して勤務した人)
民主党政権 2012年 27535千人
安倍政権 2018年 29459千人
安倍政権になってだいたい200万人くらい増えたわけで・・・
そりゃ、全体の給与所得者がこれだけ増えたのだから、100万円以下の人も10万人増えるくらい不思議じゃないよね? としか。
むしろ貧困層は減っている
総給与所得者数が異なるわけですから、年収100万円以下の人の絶対数で評価しても仕方がないと思います。
この定義、評価基準だと、景気が悪くなって低賃金の人の首が切られまくったら、貧困が減ってしまう・・・なんてこともありえます。
というわけなので、これは絶対数はなく、比率で見るべきです。
○年収100万円以下の割合(男性、一年を通して勤務した人)
民主党政権 2012年 3.2%
安倍政権 2018年 3.3%
比率で見るとほとんど変わりません。
じゃあ、貧困問題において、アベノミクスで改善は見られていないのか・・・というとそうでもありません。
男性の一年を通して勤務した人の給与階級別、給与所得者数の推移をみると。
2013年以降、年収400万円以下の低所得者層の人数、割合共に減っているとは思いませんか?
で、このグラフをもっとわかりやすく、
低所得者層・・・400万円以下
中所得者層・・・400万円超~800万円以下
高所得者層・・・800万円超に分けて見ると、
明らかに年収400万円~800万円以下の中間層が増えていますよね。(単位:千人)
2012年 → 2018年 増減
400万円以下 11870 11234 -636
800万円以下 12060 13823 +1763
800万円超 3333 4402 +1069
2012年まで年収400万円超の人は減少傾向だったのに。アベノミクス・・・圧倒的じゃないですか。
全体的にボトムアップして、低所得者層が減っている感があります。
アベノミクスはトリクルダウンだ! とは何だったのか・・・
これでもまだアベノミクスは貧困層を増やしたと言えるのなら大したもんだと思います。
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