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GDPが嵩上げされている?


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  今話題(?)の「アベノミクスによろしく」の著者明石氏のブログ? なんですかねこれ。それにこれまた話題の望月衣塑子氏が乗っかっちゃった様です。

 要は今のGDPは改定により異常に嵩上げされたもので、正確なものではないと言いたいのでしょうが・・・

 というかこれ、多くの人が既に指摘していますが、今回のGDP改定はあくまで国際基準に合わせたもので、不正でもなんでもありません。

 

 

 氏のブログ記事拝見しましたが、国際基準に合わせ、平成23年基準(2008SNA)に過去に遡って改定した事は理解しているようですが、その改定の中身にあるその他部分で納得いっていないご様子。

 それがこれなんですが・・・



http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/h27/sankou/pdf/point20161222.pdf

 

 たしかに安倍政権に入ってからその他の項目が不自然に伸びているとも見えなくもありません。でもねこれはあくまで、今回の2008SNAへの対応以外にもサービス関係において、項目の詳細化や、概念定義の変更、推計、算出方法も変更しているので、それが『その他』の括りで入っているだけです。

 

 この変更理由も2008SNAへの対応と同様に、国際基準に合わせただけで、その目的はGDPの国際比較を容易にするためです。(日本は導入が遅れていた)

 

 その変更内容も上記資料の33ページに書かれていますし。


 特に先進国がそうなのですが、一次産業、二次産業からサービスや小売を中心とした第三次産業への遷移が著しく、日本は第三次産業のシェアが70%を超えています。

 サービス業の発展により、以前にはなかった業態が増えてきたため、以前のGDP統計の区分では誤差、齟齬が大きくなってきてしまう。だから正確なGDPを測る事が難しくなるので改定した。ただそれだけのことかと思います。

 

 しかしまあ、明石氏を含め、今回のGDP改定に文句を言っている人は、以前の古いままの国際基準から外れた業態区分、算出方法のGDPの方がいいとでもいうのでしょうか?

 でも、それだと最新のサービスの動向や、今の日本最も必要だと思われる知的財産、研究投資などの分野の数字がGDPに反映される事がなくなってしまいます。

 そうなると、政府の政策方針もそれに合わせたものになり、政策の優先順位があらぬ方向に向いてしまいます。

その結果不利益を被るのは我々国民に・・・という事になりかねません。

 

 時代に合わせて見るべき項目、基準も更新していく。そして確度を上げていき、より現実に近いものにしていく。これはアタリマエのことだと思います。

 明石氏はGDP統計の目的をきちんと理解しているのでしょうか? 捏造しても何の意味もないと思うんですけど。

 これを単なる陰謀論にすり替えてしまう氏の浅はかさにめまいがしてしまいます。

 

 そもそも、今回のGDP改定内容は民主党政権時代でも同じ条件です。

 

 要するに、民主党政権は、安倍政権の様に民間の研究投資や、サービス業の発展に資するような政策を全く打ち出すことができていなかった。ただそれだけのことなんだと思いますよ。

 民主党政権も素直にアベノミクスの様に量的緩和を実施していれば、氏の言う『嵩上げ』は同じように発生していたものと思います。

 

 それでも安倍の陰謀だ~と信じて疑わない人は下記の行程表見てください。


 今回の改定が閣議決定されたのは2011年、民主党政権の時です。その後も改定内容を巡って十数回もの会合が行われています。その会合には内閣府だけではなく、外部の有識者も参加しており、その結果は都度公表されていました。

 

 これに安倍首相個人の思惑が入り込める余地があるというのなら、どうぞ『安倍の陰謀だ―!』と叫び続けてくださいませ。

 

ちなみにアイキャッチの画像はぱくたそさんから頂いています。

 


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