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マスコミは未だに福島原発で適切に処理され排水されている水を「汚染水」と呼んでいるため、海外メディアからこんな批判を受けてしまうことになります。

これで風評被害を受けてしまう福島県民はたまったものではありません。

 

露外務省:日本は福島第1原発からの放射性汚染水の太平洋への放出を禁止すべきだ

https://jp.sputniknews.com/amp/politics/201712204401758/

『(前略)ザハロワ氏は「マスコミで定期的に伝えられている福島第1原子力発電所の大事故によって発生した液体放射性廃棄物を海に大量に放出するという東京電力の方針に関する報道は懸念を呼んでいる。特に2017年7月の川村隆東京電力会長の発言や、最近インディペンデントならびにジャパン・ニューズをはじめとした複数の外国の新聞が伝えた記事によって懸念が生まれている」と指摘し、「日本政府は、放射性汚染水の海への放出を禁止し、福島での大事故によって発生した廃棄物を安全に処理する方法を見つけるべきだと考える。日本にそのような技術がないのであれば、日本は国際社会に支援を求めることができるはずだ」と強調した。(後略)』

 いや、福島原発はちゃんと適切に処理して、放射性セシウムを取り除いた『処理水』を海洋に放出しているに過ぎません。

 したがってこのロシア外務省の主張は完全な誤りなのですが、その誤解を生んでいるのが、日本のマスメディアです。海洋に放出しても問題のない『処理水』を未だに『汚染水』と呼称して報道しているため、海外で誤解されてしまいます。

 

 ただしこの『処理水』。

放射性物質を全く含んでいないかと言えばそうではなくて、放射性トリチウムを含んでいます。

 このトリチウムとは要するに水素です。(三重水素とも言う)

 普通の水素は陽子1個だけの原子核で構成されているのですが、トリチウムはそれに中性子が2個くっついて、陽子1個、中性子2個の原子核を持っています。質量数は3。

 ちなみに中性子が1個だけ余分についている水素はデューテリウム(二重水素)と言います。質量数は2です。

 普通の水素とデューテリウムは安定同位体ですが、トリチウムは放射性同位体であり、ベータ線を放出してヘリウム3に変わります。

 半減期は12.32年。

 放出されるβ線のエネルギーは非常に小さく(最大:18.6 keV、平均:5.7 keV )、セシウムCs-137 やカリウムK-40 の1/100程度。

 サランラップ一枚でさえ透過できません。

 さらに人体に与える影響は放射性セシウムの1/1000と言われてます。

 水として存在しているため、すぐに代謝により人体から排出されてしまうからです。

 

 つまり、

 放射性トリチウム 1000ベクレル = 放射性セシウム 1ベクレル

 の危険性と考えればよろしいかと。

 ちなみにWHOのによるトリチウムの飲用水基準値は 10000ベクレル/L です。

 福島原発から放出されている『処理水』のトリチウムの濃度は1000ベクレル/L程度。だから海洋放出しても問題ないわけです。

 このトリチウムは水の分子として存在しているので、普通の水からトリチウムで構成されたトリチウム水を分離することは困難です。

 だって両方とも、科学的な性質が同じ水なんですからね。

 ただ、原発や水爆なんかに使う、トリチウムの濃度を圧縮するための遠心分離機をつかえば、トリチウム水は普通の水より若干重いため、分離は可能ですが・・・コストと時間が膨大にかかるので現実的ではありません。

 

 でも、このトリチウム水は原発を稼働させれば必ず発生する物質です。

 100万kWの軽水炉を1年間運転して排出されるトリチウムは加圧水型軽水炉で200兆ベクレル、沸騰水型軽水炉で20兆ベクレルとの事。

 では、原発を動かしている他の国は、このトリチウム水をどのように処理しているかというと。

 

 海洋に放出です。

 

 というか、それ以外の方法がありませんからね。

 以下のグラフは1998年から2002年の間に,原子力発電所などから液体廃棄物として主に海洋に放出されたトリチウム量を,国別に集計したものです。参考までに


出典:海産生物と放射性物質(海洋生物環境研究所)

http://www.kaiseiken.or.jp/study/lib/news119kaisetu.pdf

 

 単位が大きすぎて分かり難いのですが、10^15Bq は1000兆Bq。

 つまりイギリスなどは年間2500兆ベクレルのトリチウムを海洋に放出しているわけです。

 

 福島原発から排出されている『処理水』のトリチウムの量は最大1リットルあたり1000ベクレルとのこと。量は一日300トン。なので

 1000ベクレル  300kL  365日 = 1100億ベクレル/年

まあ、イギリスが排出しているトリチウムに比べたらたかが知れていますね。

 

 更にこのトリチウムは自然界に大量に存在します。

 大気圏上層で宇宙線によって生成された二次宇宙線に含まれる中性子が、窒素(あるいは酸素)と核反応を起こしトリチウムができます。

(トリチウムガス:HT)

その量は7.2京ベクレル/年ほど。

 

ですから、1000億ベクレル程度でガタガタ抜かすなと言う事ですね。桁が違います。

トリチウムガスは酸化してトリチウム水(HTO)という形で、地球上のあらゆる場所(65%が海)に存在。その総量は127.5京ベクレル

やはり桁が違います。

 

ちなみに

 1963年の大気圏内核実験停止条約締結までに核実験により天然由来の200倍の量のトリチウムが大気圏中に放出されたとされています。

 当時は雨水中に100ベクレル/Lのトリチウムがあったらしいですね。(現在は1ベクレル/L)

 繰り返しになりますが、トリチウム水の性質は水と同じですので、フィルター、濾過、蒸留除去は不可能です。

 したがって、当時の人達は100ベクレル/Lの水を常態的に飲んでいたことになります。

 もし、僅かなトリチウムでも人体に悪影響があるのなら、今頃人類のみならず地球上の全生命は死滅していたことでしょう。

 

 とまあ、こんな感じで、トリチウムについてツイッターで呟いていると、なんかこんなクソリプを頂いたのですが・・・

 

 

 

 というかこの人、飲める水じゃないと海洋投棄してはいけないとでも言うのでしょうか・・・。ということは当然この人は、自分の家から排出している家庭排水も飲めるんですよね?

 そもそもの話、私はトリチウム水を飲んでも安全だなんてことは言っていないのですがね。

 海洋に排出して薄めてしまえばその影響は無視できるほど小さくなると言っているだけです。

 例えるならば、25メートルプールに醤油を一滴垂らす様なもの。味の違いなんか分かるわけがありません。

 おそらくなんですけど、未だにトリチウムがー、とか汚染水がーって言っている連中は、福島の人の事などなんとも思っていないのだと思います。

 本気で福島のことを心配し、風評被害を抑えようと考えているのであれば、私に対してあんなクソリプを送ってくるわけがありません。問題ない、大丈夫だという事実が分かれば喜びこそすれ、いきなり殴っては来ないでしょう。

 おそらく、反原発が目的化してしまって、福島が安全だという事を認めることができなくなっているのかもしれません。

 もはや福島は安全であっては困るのでしょう。

 

 以下は福島県須賀川市の渡辺議員のツイートですが、

 

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 渡辺議員には以前一度お会いした事があるのですが、上記の様な心無い批判に屈すること無く、福島県の風評被害を払拭すべく活動をされておられます。

  渡辺議員のおっしゃる通り、マスコミは不適切な「汚染水」という用語の使用をやめて、「放射性三重水素を含む処理水」と適切に表記する必要があると思います。

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