アベノミクスはトリクルダウンじゃないんですが
何と言いますか、いまだにこんなことを言っている人がいるみたいです。
誰とは言いませんけど。
アベノミクスでも言われたとか言っていますが、それは別に周りの人が勝手に言っているだけでアベノミクスは別に金持ちを儲けさせる政策じゃないです。
というか、アベノミクスで実施されている金融政策、量的緩和は世界標準のごくごく当たり前の景気対策であって、奇をてらった様な特殊な政策でも何でもないんですけど・・・。
これがダメだというのなら、ほかの国にも文句言って下さいよね。
『アベノミクス』って、安倍前首相の名前を冠しちゃったから批判の対象になっちゃった、ってところが大きいですよね。はぁ・・・
データを見ればトリクルダウンではない事は明らか
アベノミクスはトリクルダウンだー!!!
とか言ってる奴はほぼ100%データを見ていないと思うんですよね。
データ見れば一目瞭然なのに。
2013年の安倍政権以降、給与所得者数は増加していますし、その増加している所得階層についても500~700万円の中間層が中心の様に見えます。
高所得者層、金持ちだけ増えている感じはありません。
(増えたとしても悪い事じゃないんだけど・・・)
所得者数ではなく、比率だけで見るとこのようになります。
中間層が厚くなっている感じがしますよね。
おそらく4、300万以下の階級の人が上の階級にステップアップしているんじゃないかなと思います。
4、300万以下は人数自体は減っていませんが、これは新規就労者が増えていることが原因なんでしょうね。
これって何って言うんでしたっけ? 給与所得者の賃金が底上げされているヤツ。 あ、そうそうボトムアップですね。
あれー? おかしいなぁ。データを見ればトリクルダウンとは全く逆になっていることが分かるんですが、アベノミクスはトリクルダウンだなんて言い出した奴は一体何を見ていたんでしょうか?
エビデンスなしですかね? まぁ、知ってましたけど。
量的緩和は今後も継続を
ま、データを見ればアベノミクス、量的緩和政策は正しい政策であることは明らかなんですよね。
批判している人は実質賃金ガー!トリクルダウンガー!とかしか言いませんが、以下の所得階級別での給与所得者数の変動人数を見ても批判できますかね?
2012年→2019年の7年間で
400~500万円 ・・・ 131万人増
500~600万円 ・・・ 105万人増
600~700万円 ・・・ 79万人増
これってすごくないですか?
アベノミクスは非正規雇用だけが増えているという批判もありますが(実際は正規も増えていますがここでは割愛)、中間層これだけ増えてて何が問題なんですかね? って思います。
しかも2014年に消費税の増税をしたにも関わらずこの結果。
量的緩和の効果は疑う余地はないでしょう。
コロナ禍への対策で量的緩和を拡大し、マネタリーベースは再び増加傾向ではあるんですけど、もうすこし拡大して欲しいなというのが正直なところですが、難しいかな。
コロナが落ち着くまで維持、落ち着いた後はドカンと拡大がベストでしょうか。
国債発行額もだいぶ積みあがってきたので買い上げる国債の量については問題ないと思いますし、今は需要も減少していますので過度なインフレに見舞われる可能性も低いと思いますので、政府にはぜひタイミングを見誤らないように願いたいですね。