やっとこさ、全農、指定団体の利権にメスが入りそうです。

生乳流通見直し “酪農家が出荷先を自由選択” 閣議決定3月3日
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20170303/k10010897131000.html
『政府は、一部の団体がほぼ独占していた牛乳や乳製品の原料となる生乳の流通を見直すため、補助金の支給対象を広げる法律の改正案を3日、閣議決定しました。
牛乳やバターなどの乳製品の原料となる生乳は、全国に10ある農協の連合会などの「指定団体」が取り引きをほぼ独占していて政府の規制改革推進会議は酪農家の経営意識が妨げられているとして制度を抜本的に見直すよう求めていました。
これを受けて、政府は、酪農家が、出荷先をこれまでよりも自由に選べるようにするための法律の改正案を3日、閣議決定しました。
具体的には、これまで指定団体に加工用の生乳を出荷した酪農家に限って支給されていた補助金を指定団体以外に出荷した場合でも支給できるようにします。

また、こうした見直しによって生乳の安定的な流通に悪影響が出ないよう、指定団体以外の事業者に対しても年間の販売計画の提出を求めることや、必要があれば、政府が指導や助言を行うことも盛り込んでいます。』

要はこれまで全農が指定した団体にのみ補助金が支払われていたものを、どの業者でも平等に補助金を支給しますよという事ですね。

ではこれまでの補助金制度では何が問題だったのでしょうか?

指定団体しか補助金を受け取れないのですから、指定団体以外の業者が生乳を扱おうとした場合、どうしても補助金の分だけ割高にならざるを得ません。よって、生乳の流通はほぼ指定団体が独占する状態になってしまいます。

こうなると流通市場を独占した指定団体(全農)はやりたい放題。

他のルートで生乳を流通しようとする農家に対して、強硬な措置を取れるようになります。

例えば、その農家からの生乳の扱いを拒否するとかですね。

要するに農家は「指定団体」か、独自の流通ルートで生乳を出荷するかの、どちらか一方しか選ぶことができません。半分を指定団体に、半分を独自のルートにと、分けることができないんですよね。

それができたらまだリスク分散できるんですけど、、指定団体以外の流通ルート一本だけだと当然リスクが高いので農家は避ける。結果、流通シェアの独占度はさらに高まると・・・、まあ全農は補助金でウハウハですわな。

さらにひどいのが、農協に集められた生乳は農家毎に別々に出荷されるのではなくて、すべて混ぜ混ぜされてしまうこと。

つまり、丹精込めて乳牛を育てて、高品質で美味しい生乳を生産したとしても、指定団体に出荷してしまっては別の農家の生乳と混ぜられてしまうので意味がないということです。

全農の言い分は、高品質の生乳を生産する事ができない零細農家を守るためとのことですが、いくら美味しい牛乳を生産しても、混ぜられて均一にされて出荷されてしまう・・・、こんなことで農家のモチベーションが上がるのか?という話です。

どうせ混ぜられるなら、それなりの品質のものを生産すれば良いんじゃね?(ハナホジ)

ってなるのは目に見えています。

かと言って独自ルートで出荷しようとしても、リスクは高いし、流通コストも高くなる。店頭に並ぶ安い全農を通した牛乳には太刀打ちできない。

だから全農に従わざるを得ない。もう完全な利権、三橋貴明氏的に言うとレントですね。

これは農家はもちろんですが、消費者のためにもなりません。

消費者が美味しくて品質の高い牛乳を手に入れるためにはかなりのコストを覚悟しなければなりません。消費者の選択の幅を狭めています。

それに全農(というか農水省がですが)は生乳の生産調整も行っているみたいで、生乳の値崩れを防ぐために作り過ぎを押さえています。これが慢性化したバター不足の要因の一つになっているわけなんですが・・・、消費者から見たらいい迷惑です。

何のための、誰のための流通規制なのか・・・、もちろん利権(レント)を食む者である全農、指定団体のためですね。

この辺の生乳の流通規制の問題についてはチャンネルくららでも少し触れましたのでご紹介します。

【4月17日配信】農協が日本の農業の発展を妨げている!ゆる~く学ぼう!日本経済 TPP編第7回「日本の農業改革はこう進めろ!」杉田水脈 山本博一【チャンネルくらら】

あ、他にも農業TPP関連の動画は固定ページにまとめましたのでよろしくです。

 

まあ、どこの社会主義、共産国家だよって話なんですが、ですが、この全農の利権である生乳の流通規制を守れ!と叫ぶ奇特な経済評論家がいます。

生乳流通改革という「規制緩和」がもたらすもの (三橋貴明)
http://ameblo.jp/takaakimitsuhashi/entry-12199822073.html
『 またまた、安倍政権が日本の食料安全保障を弱体化させる「規制緩和」に走っています。
 政府の規制改革推進会議は昨日、農業作業部会の初会合を開き、安倍総理が当面の優先課題と位置づける農業分野の規制緩和について議論を始めました。
 まずは、この秋をめどに、牛乳やバターの原料となる生乳流通の自由化などについて結論を出すということです。』(後略)

は?生乳の流通規制の緩和が食料安全保障を弱体化させるって三橋氏は一体何を言っているのでしょうか?(^_^;)

この規制の真の問題を全く理解していない様です。

完全に国民、消費者の敵ですね。

確か彼はレントシーキング=利権を食む者を激しく批判していたと記憶していますが、いつからレント側の味方になったのでしょうか?

それとも全農のレントはきれいなレントで、定義の良く分からない新自由主義的なレントは悪いレントなのでしょうか?

基準がさっぱりよく分かりません。

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